北駿特産「水菜漬」について
 特産ミズカケナは明治19年頃導入され、明治30年頃には北駿各地に栽培されるようになったといわれています。「水菜漬」は、富士の寒風と雪解け水の中で栽培された清浄な水菜を塩漬けにしたもので、北駿の春の食卓をにぎわす大切な漬物です。



日本食品分析センター
  元気の素がたっぷり                   100g単位:mg
        栄養素
種類
カルシウム リン ビタミンA ビタミンA ビタミンB ビタミンC 塩分
水菜(生葉) 155 61 2.84 1,310 0.08 0.12 104 -
水菜(塩漬) 136 73 2.09 1,160 0.10 0.20 38 2.94
水菜(茶漬) 467 307 10.2 5,280 0.34 0.89 234 27.2
ほうれん草(生葉) 66 60 2.0 2.000 0.07 0.23 45 -
                       



北駿特産水菜漬の作り方
準備するもの ・水菜50kg.
・塩(並塩)2kg.(4%)
 
 水菜を塩を少しづつ振りながら水気を感じる位までよく塩もみする。
(必ず塩もみしないといけない。しないと漬け上がりが悪く、樽の中で花が咲くこともある。
 塩でもんだ水菜を漬物桶に平らになるようにつめる。(この時、好みで唐辛子を入れる。)
 1晩で水が上がるように強く重石を乗せる。(4斗ダルで30キロ)。水が上がったら(4斗樽で10sから15s)重石をゆるめ、常に漬水が水菜の上にきているようにする。(重石が強すぎるとすじっぽくなる。)
 3日目ぐらいから食べられます。(1週間ぐらいが風味がよい。)
 保存漬けにする場合
  1ヶ月・・・5%塩
  1ヶ月以上・・・10%塩
 急いで食べたい場合(翌日食べられる。)
熱湯にくぐらせ(さっと湯を通す程度)塩をふり込み、漬ける。塩分は3%ぐらいでよい。
 塩もみしない場合
少量なら濃い食塩水(15%)に水菜を一晩つけてから漬ける。
 水菜は青物ですから、摘んですぐ漬け込のが望ましいのですが、すぐ漬け込めない場合風や日光に当てないように日陰にして立てかけておく。横積みした場合、いきれて変色する。また水をかけると変色したり、茎が硬くなるので外観は萎えてもそのままがよい。
 水温は室温で品質が変化しやすいので、なるべく涼しいところに置き、早めに食べる。また、冷凍すれば長期保存ができる。